シュレディンガーのななふく

重ね合わせの中で生きる人のちょっと長い話

72|KEKサマーチャレンジ

ご無沙汰しております。

今回は先月行われたKEKサマーチャレンジを通して経験したことを、このブログの2本柱(学業とジェンダー)の要素を散りばめながら書いていきたいと思います。(サマーチャレンジ終了直後は部活の合宿や転学科試験の関係でバタバタしていたので書けませんでした、すみません)

※前日譚については、「3択目への配慮」を参照してくださいね!

14.hatenablog.jp

 

さて、サマーチャレンジに申し込んだきっかけは昨年7月に遡り、物理学科の学科説明会のときでした。そのときに「共同研究を体験できるプログラムがある」と紹介されたのがこれです。当時のわたしは学科配属前で、物理学科に行く気は0だったのですが(結局失敗して配属されちゃったけどね!)、興味が湧いたため2018年度のものに応募することに決めました。あれから10ヶ月。学科配属ののち惰性で第5セメスターに入り、物理学実験の時間に再び紹介され、ふと思い出し、即日応募しました。倍率が高いというウワサだったのでダメもとで応募したのですが、1ヶ月後に受かっているのを確認すると、サマーチャレンジに期待に胸をふくらませる毎日が続きました。

「あれ?お前物理もともとやる気なかったよね?」と思われた方、ごもっとも。ですが、受かってからも後付けでサマーチャレンジに対して「(転学科が成功したら)物理学科として最後の物理実験だし、何かを得て帰ろう」とか「もし転学科がダメでも、サマーチャレンジのモチベーションを維持すればなんとかなる……はず……?」という期待を抱いてました。まあそんな感じです。

直前に入院する(7月10-16、31-8月3日)など、参加が危ぶまれるトラブルもありましたが、なんとか参加することができました。

 

0日目(8月16日)。

札幌駅から鈍行と連絡船を乗り継ぎ、2日かけて実家に着き、力尽きて寝たらプチ絶起(14時)。そこからつくばでバス待ちしていたらじゅりあす氏(@etoile_416)とエンカウント。

 

つくばエクスプレス車内で4300円の傘をパクられたことを恨みつつ雨の降る中小林ホールで手続きを終えると、あんな氏(@annannamm)ら理物同期3人とエンカウント。この大学で選考に通ったのがわたしだけだと思っていたため、びっくりした(ちなみに学科ではぼっちなのでまともに話すのは実はこれがほぼ初めて)。

宿舎前にて茉莉ちゃん氏(@Dbrane271)とエンカウントし、買い物へ。ついでにマクドで決起会。

 

補食室でカレーを作るなどし、オフ会(?)を楽しむ。ここでかこめろ氏(@j0u7m0p3daiki)、まなみん氏(@physics_ichigo)とエンカウント。

 

宿舎はエアコン使い放題で天国。

 

…しかし、ここで衝撃の事実が発覚。

 

ん?…なぜかこめろ氏の部屋は風呂トイレ付きなんだ?

本人とまなみん氏に聞いてみた。

「たぶん女子部屋は風呂トイレ付きだよー」

 

……

…………

 

話が!違ーうっっ!ヽ(`Д´#)ノグワーッ 

いや、なんでこうしたのっていうね

まず前提として2つしかない浴室を男性+わたしの数十人で回そうっていうの多分無理があるし特にわたしの場合長風呂大好きだし入浴のたび全身剃ってるし洗顔もするしもろもろ含めれば入浴時間1時間超えるんですけどそれはどういうおつもりですか……?

いや確かに特別な配慮は必要ないって言ったけど他の男性とまったく同じ生活をしてもいいとはひとことも言ってないしそもそも説明段階で風呂トイレは全員共同だって言われたから話が全然違うしもううわあああああああ(発狂)

……とまあ不条理な男扱いを受けたことに衝撃を受け、0日目は終了。(かこめろ氏には「ななちゃん(わたし)は女の子だからお風呂入りに来てもいいよ」って言われた)

 

1日目(17日)。

おそらく混むであろう夜の時間帯は避け、朝6時に入浴。しかし……

 

こういう恐れていたことが起こってしまったため、部屋替えの要望を出すことにしました(結局最後まで動くことはありませんでした、残念無念)。

それはさておき、午前中の講義を終えて午後のKEKツアー。物理への興味が低めのわたしはダンボール集積所がスーパーによくある「お客様用お持ち帰りダンボール」のやつだったり、かつやの出前パンフがデスクに置いてあったりしたのをケラケラ笑いながら見ていました(決して真面目に受けていないというわけではない)。

 

その日の夜は大規模オフ会……もとい、学生交流会。班員ともエンカウントし、いきなり作戦会議。開始早々なりゆきで班長就任が決定し、課題内容を説明するということになったとはいえ、これが功を奏し、和服で参加したのも相まって一発で覚えてもらえました。

班員はおきょう氏(@_Inu_Neko_suki)、あんとわねっと氏(@_mcallas)、いかげそ氏(@ica_eternal)、furutax氏(@f_dumnie)、きょんきょん氏。

学生交流会を通して。みんなトークうまい。おもしろい。コミュ力つよい。だめだあたしってなった(こなみ)。やっぱり研究やってくにはコミュ力って大切だよね。

 

2日目(18日)。

講義間のコーヒーブレイクが楽しい。

 

この日から実習が入る。たのしい。

ちなみにこの班がやったことは、ヤングの干渉実験を光子1つの単位で観測できる状態(1光子状態)まで減光させて行い、分解能1mmの光センサー(光電子増倍管)で測定解析し、干渉が起こるかを確認する実験です。この日やったのは装置のセッティングと二重スリットの作成。

 

とはいえこの研究室、どホワイトなので18時には帰らされました。すげえ。(ほかの班は……ゲフンゲフン)

 

3日目(19日)。

この日の実習は、解析プログラムをPythonで書きなぐる作業。3人で3種類のプログラムを担当するのだが、その振り分けが面倒な班長ななふくは

 

あみだくじで決めました。

その後、なりゆきであんとわねっと氏とずっと話をしていて、主にお風呂の話で1時間強愚痴を聞いてもらいました。本当にありがとうございました。結論(?)はこちらになります。

 

……(身体の)性別で全てが決まると思うなよ?ε=(・ω・´#)フンッ!!

 

4日目(20日)。

朝から発狂してぐ~チョコランタンのテーマを歌う。3日目と同様に解析プログラムの作成。

 

 

5日目(21日)。

J-PARCツアーに参加。かこめろ氏と自撮りをするなどして楽しみましたฅ•ω•ฅ。

しかしJ-PARC懐かしすぎる。行ったの8年前だし。

 

この夜はキャリアビルディングなるものがあり、研究者としての生活を根掘り葉掘り聞けるものでした。プライバシーにもかかわるので深くは言及できませんが、研究職に留年や浪人は関係ないこと、複数の分野を学んできた人は有利ということもわかり、「これななふく向いているのでは……?」となりました。ところが研究界においてはジェンダー問題はまだ解決しているとは言いがたいらしいので、ウーンってなりました。あとはこれ。

 

まあ焦るよね

 

それはさておき、某学生とこんな写真を撮って遊んでました。

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6日目(22日)。

最後の講義を終えて、実習へ。解析プログラムを書き終え、試運転を行いました、が……

 

どうやらあるセンサーがぶっ壊れたらしく、異常反応するトラブル発生。まじかぁ……

その夜、本格的な運用に向けて作戦会議を行いました。

 

 

 

7日目(23日)。

この日から丸一日演習へ。実際に運用し、データを得たのであとは解析……というところでもっと深刻なトラブルが発生。

 

解析用のコンピュータが急死し、データが吹っ飛んだ模様。「もう悲しいとかいうレベルちゃう」ってこれ。

その後、復旧作業は午前3時までに及んだ模様……(よくやったよみんなすげえ)

 

8日目(24日)。

実験最終日。ソースコードを一瞬で復活させたfurutax氏をはじめ、みんなイケメンなので協力し、なんとか発表できる段階までこぎつけることができました……!

 

 

 

 

こうして、トラブルだらけのドタバタ実験劇をなんとか乗り切ったのでした(写真は装置の解体作業を終えて、機材をまとめた後の様子)

 

ポスターを提出期限ぎりぎり(5秒前)に提出し、その後はみんなで徹夜でスライドを作りました……(しんどかった)。

いやほんとみんなイケメンすぎてつらい。

 

9日目(25日)。

最終日。トップバッターだった我々は無事に発表を終えることができました。したがってその後のほかの班の発表は……いや、ちゃんと聞いてたしきちんとノートもとってあるから!勘違いしないでよねっっ!()

というわけで修了式には袴姿の卒業式スタイルで臨みました。やっぱり卒業式といえば袴だよねっ☆

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……というのにも実は訳があって、元々成人式も和装で臨むつもりでいた中、親が「成人式でこういうことやるのはDQNのすること」と言われたので泣く泣く断念した経緯があり、式典に和装で出てみたいという欲がふくらんでいったのがあります(詳しくは下のモーメントの中にあります)。

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実際、卒業式も袴に関しては女性向けの印象が強く、なぜだろうとずっと思っています。実際、所属する大学の某学科の卒業祝賀会の設営バイトをしていた時、男性(に見える人)で和装の人はほとんどいませんでした。何故かはよく分かりませんが、そういう風潮なのでしょう。少なくともわたしの親は基本的に社会的な多数派たらしめようとするので、何も言わなければ身体の性別に則りスーツ姿で出席させるでしょう。わたしはその考えにうんざりなのですが(こういう言い方してますが親には本当に感謝していますよ)。

和装にはまり出したのはそういった背景もあり、手近にあったチャンスだったので手始めにサマーチャレンジの修了式で着てみようか、という結論になりました。実際卒業式みたいなものですからね。おかげさまで教授陣にも学生にも大好評でした。

それはさておき、そのまま修了祝賀会(お疲れ様会)に出席しました。

 

が、ほろよいをひと缶あけてから記憶があいまいです。

後々袴姿で床に寝そべったりかこめろ氏とはしゃぐ写真が発掘されたり、死んだ目でサラダをむしゃむしゃ食べていたという報告があったり、まなみん氏に部屋までついてきてもらったという情報が流れたりと、やらかし情報がポンポン発覚したため、しばらくお酒は自重したいと思いました(こなみ)。

 

10日目(26日)。

茉莉ちゃん氏といかげそ氏が起こしにきてくれた。

絶起ハイオツカレサマデシター

11:00チェックアウトなのに11:30に起きた。だめだこりゃ。

というわけで茉莉ちゃん氏と一緒に帰りました。絶起さえしなければみんなにさよなら言えたのになあ……(血涙)

 

これにてサマーチャレンジの全日程は終了となりました。

サマーチャレンジでは時に男として、時に女として扱われたり振舞ったりしましたが、職員も学生も理解のある人が多く、無理しすぎない範囲で10日間を過ごせたので本当に助かりました。何より他人と協力しつつも自分らしくいられたことも、本当に皆さんのおかげだと思っています(いいひとにめぐまれすぎてあたしゃしあわせだよ)。

もちろん、学業面でも研究職の世界について触れることができたのは本当に大きく、これは物理でも地球科学でも生かせるし、このような業界に大きく興味をもつきっかけとなりました。(まあサマーチャレンジのような平和な世界ってわけにはいかないんでしょうけどね……)

キザな言い方にはなりますが、ここで出会った仲間たちとの縁、そして選考に通ったわたしの運に感謝しつつ、ここらで筆を置かせて貰います。

 

6時間、字数にして7千字のグダグダ長文にここまで付き合ってくださり、ありがとうございました。

ちなみに転学科の話についてもネタはあるのですが、それはまた後日。

 

それでは、ごきげんよう
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