シュレディンガーのななふく

重ね合わせの中で生きる人のちょっと長い話

72|KEKサマーチャレンジ

ご無沙汰しております。

今回は先月行われたKEKサマーチャレンジを通して経験したことを、このブログの2本柱(学業とジェンダー)の要素を散りばめながら書いていきたいと思います。(サマーチャレンジ終了直後は部活の合宿や転学科試験の関係でバタバタしていたので書けませんでした、すみません)

※前日譚については、「3択目への配慮」を参照してくださいね!

14.hatenablog.jp

 

さて、サマーチャレンジに申し込んだきっかけは昨年7月に遡り、物理学科の学科説明会のときでした。そのときに「共同研究を体験できるプログラムがある」と紹介されたのがこれです。当時のわたしは学科配属前で、物理学科に行く気は0だったのですが(結局失敗して配属されちゃったけどね!)、興味が湧いたため2018年度のものに応募することに決めました。あれから10ヶ月。学科配属ののち惰性で第5セメスターに入り、物理学実験の時間に再び紹介され、ふと思い出し、即日応募しました。倍率が高いというウワサだったのでダメもとで応募したのですが、1ヶ月後に受かっているのを確認すると、サマーチャレンジに期待に胸をふくらませる毎日が続きました。

「あれ?お前物理もともとやる気なかったよね?」と思われた方、ごもっとも。ですが、受かってからも後付けでサマーチャレンジに対して「(転学科が成功したら)物理学科として最後の物理実験だし、何かを得て帰ろう」とか「もし転学科がダメでも、サマーチャレンジのモチベーションを維持すればなんとかなる……はず……?」という期待を抱いてました。まあそんな感じです。

直前に入院する(7月10-16、31-8月3日)など、参加が危ぶまれるトラブルもありましたが、なんとか参加することができました。

 

0日目(8月16日)。

札幌駅から鈍行と連絡船を乗り継ぎ、2日かけて実家に着き、力尽きて寝たらプチ絶起(14時)。そこからつくばでバス待ちしていたらじゅりあす氏(@etoile_416)とエンカウント。

 

つくばエクスプレス車内で4300円の傘をパクられたことを恨みつつ雨の降る中小林ホールで手続きを終えると、あんな氏(@annannamm)ら理物同期3人とエンカウント。この大学で選考に通ったのがわたしだけだと思っていたため、びっくりした(ちなみに学科ではぼっちなのでまともに話すのは実はこれがほぼ初めて)。

宿舎前にて茉莉ちゃん氏(@Dbrane271)とエンカウントし、買い物へ。ついでにマクドで決起会。

 

補食室でカレーを作るなどし、オフ会(?)を楽しむ。ここでかこめろ氏(@j0u7m0p3daiki)、まなみん氏(@physics_ichigo)とエンカウント。

 

宿舎はエアコン使い放題で天国。

 

…しかし、ここで衝撃の事実が発覚。

 

ん?…なぜかこめろ氏の部屋は風呂トイレ付きなんだ?

本人とまなみん氏に聞いてみた。

「たぶん女子部屋は風呂トイレ付きだよー」

 

……

…………

 

話が!違ーうっっ!ヽ(`Д´#)ノグワーッ 

いや、なんでこうしたのっていうね

まず前提として2つしかない浴室を男性+わたしの数十人で回そうっていうの多分無理があるし特にわたしの場合長風呂大好きだし入浴のたび全身剃ってるし洗顔もするしもろもろ含めれば入浴時間1時間超えるんですけどそれはどういうおつもりですか……?

いや確かに特別な配慮は必要ないって言ったけど他の男性とまったく同じ生活をしてもいいとはひとことも言ってないしそもそも説明段階で風呂トイレは全員共同だって言われたから話が全然違うしもううわあああああああ(発狂)

……とまあ不条理な男扱いを受けたことに衝撃を受け、0日目は終了。(かこめろ氏には「ななちゃん(わたし)は女の子だからお風呂入りに来てもいいよ」って言われた)

 

1日目(17日)。

おそらく混むであろう夜の時間帯は避け、朝6時に入浴。しかし……

 

こういう恐れていたことが起こってしまったため、部屋替えの要望を出すことにしました(結局最後まで動くことはありませんでした、残念無念)。

それはさておき、午前中の講義を終えて午後のKEKツアー。物理への興味が低めのわたしはダンボール集積所がスーパーによくある「お客様用お持ち帰りダンボール」のやつだったり、かつやの出前パンフがデスクに置いてあったりしたのをケラケラ笑いながら見ていました(決して真面目に受けていないというわけではない)。

 

その日の夜は大規模オフ会……もとい、学生交流会。班員ともエンカウントし、いきなり作戦会議。開始早々なりゆきで班長就任が決定し、課題内容を説明するということになったとはいえ、これが功を奏し、和服で参加したのも相まって一発で覚えてもらえました。

班員はおきょう氏(@_Inu_Neko_suki)、あんとわねっと氏(@_mcallas)、いかげそ氏(@ica_eternal)、furutax氏(@f_dumnie)、きょんきょん氏。

学生交流会を通して。みんなトークうまい。おもしろい。コミュ力つよい。だめだあたしってなった(こなみ)。やっぱり研究やってくにはコミュ力って大切だよね。

 

2日目(18日)。

講義間のコーヒーブレイクが楽しい。

 

この日から実習が入る。たのしい。

ちなみにこの班がやったことは、ヤングの干渉実験を光子1つの単位で観測できる状態(1光子状態)まで減光させて行い、分解能1mmの光センサー(光電子増倍管)で測定解析し、干渉が起こるかを確認する実験です。この日やったのは装置のセッティングと二重スリットの作成。

 

とはいえこの研究室、どホワイトなので18時には帰らされました。すげえ。(ほかの班は……ゲフンゲフン)

 

3日目(19日)。

この日の実習は、解析プログラムをPythonで書きなぐる作業。3人で3種類のプログラムを担当するのだが、その振り分けが面倒な班長ななふくは

 

あみだくじで決めました。

その後、なりゆきであんとわねっと氏とずっと話をしていて、主にお風呂の話で1時間強愚痴を聞いてもらいました。本当にありがとうございました。結論(?)はこちらになります。

 

……(身体の)性別で全てが決まると思うなよ?ε=(・ω・´#)フンッ!!

 

4日目(20日)。

朝から発狂してぐ~チョコランタンのテーマを歌う。3日目と同様に解析プログラムの作成。

 

 

5日目(21日)。

J-PARCツアーに参加。かこめろ氏と自撮りをするなどして楽しみましたฅ•ω•ฅ。

しかしJ-PARC懐かしすぎる。行ったの8年前だし。

 

この夜はキャリアビルディングなるものがあり、研究者としての生活を根掘り葉掘り聞けるものでした。プライバシーにもかかわるので深くは言及できませんが、研究職に留年や浪人は関係ないこと、複数の分野を学んできた人は有利ということもわかり、「これななふく向いているのでは……?」となりました。ところが研究界においてはジェンダー問題はまだ解決しているとは言いがたいらしいので、ウーンってなりました。あとはこれ。

 

まあ焦るよね

 

それはさておき、某学生とこんな写真を撮って遊んでました。

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6日目(22日)。

最後の講義を終えて、実習へ。解析プログラムを書き終え、試運転を行いました、が……

 

どうやらあるセンサーがぶっ壊れたらしく、異常反応するトラブル発生。まじかぁ……

その夜、本格的な運用に向けて作戦会議を行いました。

 

 

 

7日目(23日)。

この日から丸一日演習へ。実際に運用し、データを得たのであとは解析……というところでもっと深刻なトラブルが発生。

 

解析用のコンピュータが急死し、データが吹っ飛んだ模様。「もう悲しいとかいうレベルちゃう」ってこれ。

その後、復旧作業は午前3時までに及んだ模様……(よくやったよみんなすげえ)

 

8日目(24日)。

実験最終日。ソースコードを一瞬で復活させたfurutax氏をはじめ、みんなイケメンなので協力し、なんとか発表できる段階までこぎつけることができました……!

 

 

 

 

こうして、トラブルだらけのドタバタ実験劇をなんとか乗り切ったのでした(写真は装置の解体作業を終えて、機材をまとめた後の様子)

 

ポスターを提出期限ぎりぎり(5秒前)に提出し、その後はみんなで徹夜でスライドを作りました……(しんどかった)。

いやほんとみんなイケメンすぎてつらい。

 

9日目(25日)。

最終日。トップバッターだった我々は無事に発表を終えることができました。したがってその後のほかの班の発表は……いや、ちゃんと聞いてたしきちんとノートもとってあるから!勘違いしないでよねっっ!()

というわけで修了式には袴姿の卒業式スタイルで臨みました。やっぱり卒業式といえば袴だよねっ☆

www.instagram.com

 

 

……というのにも実は訳があって、元々成人式も和装で臨むつもりでいた中、親が「成人式でこういうことやるのはDQNのすること」と言われたので泣く泣く断念した経緯があり、式典に和装で出てみたいという欲がふくらんでいったのがあります(詳しくは下のモーメントの中にあります)。

twitter.com

実際、卒業式も袴に関しては女性向けの印象が強く、なぜだろうとずっと思っています。実際、所属する大学の某学科の卒業祝賀会の設営バイトをしていた時、男性(に見える人)で和装の人はほとんどいませんでした。何故かはよく分かりませんが、そういう風潮なのでしょう。少なくともわたしの親は基本的に社会的な多数派たらしめようとするので、何も言わなければ身体の性別に則りスーツ姿で出席させるでしょう。わたしはその考えにうんざりなのですが(こういう言い方してますが親には本当に感謝していますよ)。

和装にはまり出したのはそういった背景もあり、手近にあったチャンスだったので手始めにサマーチャレンジの修了式で着てみようか、という結論になりました。実際卒業式みたいなものですからね。おかげさまで教授陣にも学生にも大好評でした。

それはさておき、そのまま修了祝賀会(お疲れ様会)に出席しました。

 

が、ほろよいをひと缶あけてから記憶があいまいです。

後々袴姿で床に寝そべったりかこめろ氏とはしゃぐ写真が発掘されたり、死んだ目でサラダをむしゃむしゃ食べていたという報告があったり、まなみん氏に部屋までついてきてもらったという情報が流れたりと、やらかし情報がポンポン発覚したため、しばらくお酒は自重したいと思いました(こなみ)。

 

10日目(26日)。

茉莉ちゃん氏といかげそ氏が起こしにきてくれた。

絶起ハイオツカレサマデシター

11:00チェックアウトなのに11:30に起きた。だめだこりゃ。

というわけで茉莉ちゃん氏と一緒に帰りました。絶起さえしなければみんなにさよなら言えたのになあ……(血涙)

 

これにてサマーチャレンジの全日程は終了となりました。

サマーチャレンジでは時に男として、時に女として扱われたり振舞ったりしましたが、職員も学生も理解のある人が多く、無理しすぎない範囲で10日間を過ごせたので本当に助かりました。何より他人と協力しつつも自分らしくいられたことも、本当に皆さんのおかげだと思っています(いいひとにめぐまれすぎてあたしゃしあわせだよ)。

もちろん、学業面でも研究職の世界について触れることができたのは本当に大きく、これは物理でも地球科学でも生かせるし、このような業界に大きく興味をもつきっかけとなりました。(まあサマーチャレンジのような平和な世界ってわけにはいかないんでしょうけどね……)

キザな言い方にはなりますが、ここで出会った仲間たちとの縁、そして選考に通ったわたしの運に感謝しつつ、ここらで筆を置かせて貰います。

 

6時間、字数にして7千字のグダグダ長文にここまで付き合ってくださり、ありがとうございました。

ちなみに転学科の話についてもネタはあるのですが、それはまた後日。

 

それでは、ごきげんよう
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71|ジェンダー論試験答案

なんやかんやでバタバタしていたら8月になってしまいました。ご無沙汰しております、ななふくです。

 

先月23日、無事21歳の誕生日を迎えることができました。それを期に自らのジェンダー観を本名でやっているfacebookでカミングアウトしたら、案外温かい言葉が返ってきて驚いたのを覚えています。

やはり2018年の世の中ですから、周囲の理解もある程度広がっていて、いい世の中になったものだと思います(誰目線だよw)。

 

さて、今回の本題は先月30日に行われたジェンダー論の試験についてです。試験の内容は、「性差やジェンダー男女共同参画社会について問題点を1つ以上挙げ、論ぜよ。」というものでした。

残念ながら、60分の試験時間を全て使ってずっと手を動かし続けても自分の考えを全て書くことはできなかったので、ここで答案紹介がてら書いておきたいと思います。

もう試験は終わったので、来年ジェンダー論を受ける人はこれを丸コピペしてもいいんじゃないかな、なんて思ったりしてますw

ちなみにこの答案を書いたときの性自認は「28%」でした。本文中にもこの数字は度々出てくるので、参考に(?)してください。

 

【答案】

私は性自認が流動的に変化する不定性Xジェンダーである。この私がこれまで生きてきて問題だと感じたのは、あらゆる人の性別を「男」「女」の二択で完結させようとするところである。

身体の性別が病気の種類に密接に関わるため、医療機関で用いるならまだわかるが、それ以外の場所、小さなものではアンケートの類から、大きなものでは就職まで、多岐にわたっている。これらは、どのような理由で、どのような目的で性別の情報を求めているのかわからないので、何ともいえない。少なくとも厳密に身体の性別の情報を求めているわけではないのは確かである。

すなわち、社会的ジェンダーについて、自らの性自認に基づき答えるのが適切なのだろうが、いかんせん「男」「女」の二択しかないため、男でも女でもない私にとっては、どちらを選ぼうにも認識のずれが生じるのである。これに関しては、トランスジェンダー当事者の人も悩んでいるらしい(ブログ「花嫁は元男子。」より)。

 

https://twitter.com/chii_gid_mtf/status/995831482764509184

 

ひとつ例を挙げるとするなら、クレジットカードなどの契約である。クレジットカードの契約には性別情報が必須であり、それも二択である。万が一その情報で与信の内容に傾斜が付けば、それこそ不当な差別である。ならばその情報は一体どう使われているのか、おそらくあるとすれば商品の購入層の調査なのだろうが、不透明すぎる。

さらにこの件で厄介なのは、「契約」という長期のものであるが故に、契約開始時点からの性自認の変動が考慮されていない。それは当然といえば当然なのかも知れないが、契約時点上の性別とある時点の性自認に相違があるのは、やはり不自然であろう。

 

https://twitter.com/chii_gid_mtf/status/1005981619805536256

 

以上の点からも、やはり性別は二択で表すのは無理があると思われる。そもそも私の場合性別とは連続的で、かつ多次元的なものだと思っている。身体の性別は性分化疾患を除き二極化するが、それ以外の性自認、認識されたい性別、好きになる相手の性別……これらはほとんどの人は一定のパターンに収まることは変わりないのだが、違う人は違ってくるし、それらを引っ括めてジェンダー的性別だと思うのである。以下は、7月30日9時時点の私の「性別」の情報である(以下、性自認に占める女性の割合を%で示す)。


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しかし、やはりほとんどの人にとっては性別は二択であるし、事実として多くの場合、性別欄も二択である。今のように性自認28%で身体の性別に近い男性寄りであればまだましなのだが、それが逆だったり、「55%」といったどちらともつかない性自認の場合、やはり性別欄に抵抗を覚えることは往々にしてあるのだ。

 

さて、それに伴い、当然事情を知る人は別として、他人からも「男」「女」の二択で見られることがほとんどである。実際、かくいう私も道行く人を「男の『ように見える』人」、「女の『ように見える』人」という判断をしがちである。

私の場合、容姿に関しては中性に見えるように心がけてきたが、周りからはどう見ても身長180cmの巨漢である。それゆえ、やはり見かけだけで判断されて後々違和感を感じることも何度も経験してきた。以下はその例である。

 

キャッチ「ねえそこの『お兄さん』」

94%私「???」

 

保健管理センター職員「……(空欄にしておいた性別欄に無言で『男』と書く)」

63%私「???」

 

バイトリーダー「そこの男性3人は上から机を運んで下さい」

77%私「???」

 

看護師「それではこちらで着替えてレントゲン室にお越しください(男性用更衣室を指す)」

82%私「???」

 

「そんな事情知るか!」と一蹴されそうである。それはごもっともである。 しかし、私は一般男性どころか、同年代のあらゆる人と比較しても病弱で非力である。 握力も7キロ弱で、ペットボトルのふたを開けられる確率は8割弱である。しかしほとんどの人は男性は力があるとみなし、力仕事を振ってきたりする。それは流石におかしい。こういった仕事を振ってきておいて長机を両手に抱えてひいひい言いながら歩いている私を見て「なよなよしてるなあ」と言ってきた人にはあとで帰り道全ての信号機にひっかかる呪いをかけておくつもりである(ちなみにここで試験時間60分が過ぎた)。

 

このように、2択の性別にそれぞれ固定観念的なイメージを紐付ける人も多く、実際これで困ることも多い。いつどこで誰に刷り込まれたのか、ほとんどの人が統一的なイメージを持っていて、「男らしい」「女らしい」という言葉があっさり通じてしまう点から事実としてそれは否定できない。そしてある人について、判断した性別と先述のイメージとの相違があると、排斥される。

「男らしくない男は気持ち悪い」とか、「女らしくない女は怖い」とか、そういったマイナスのイメージを持つ人は少なからずいるはずで、過去に私を男性と判断した元フォロワーがこの手の話をする私のことを「気持ち悪いからブロックする」と裏で言ってきたことがやはりこれまた事実としてある。

 

事情を知らないほとんどの人にとって、私のような不定性の人は「未知の領域」である。知る由もなく、考えもなしに(極論か?)2択の枠にぶちこんでしまう。そしてその結果色眼鏡で見られ、それに合わないと(声に出す出さないはともかくとして)批判する人もいる。これこそ問題なのではなかろうか。

 

幸か不幸か、私はこのような性自認に揺らぐ人に生まれてきてしまった。そのため、当事者意識は強いのだが、やはり多くの人が抱く考え方がどうしてもわからない。「男だからかっこつけたい」とか、「性自認なんて一生変わらない」などという人の考えがわからない。そのあたりはやはりお互い様なのかもしれない。 

しかし、少なくともジェンダーに勝手なイメージを結びつける現状をどうにかしたい。そして「男」「女」以外の性別にも理解が欲しい。そのためには、私のような考えがあたりまえになっていくようになっていく必要があるが、理解が十分に広まるのに膨大な時間と労力が必要である。しかし、事実として若者を中心に(私のツイッターのフォロワーには、当事者もいるし、事情を理解する人も多くいる)、ある程度理解が広まっている現状から、未来は明るいのではないかと思うのである。

私はこのような考え方をあたりまえにしていくために、自分の思ったことを常に発信し続けていく所存である。これが私の提起した問題解決の糸口になるのであれば、これほど幸せなことはない。

 

以上が完成版の答案です。思い出しながら、そして考えながら書いた結果、かれこれ3時間近くかかってしまいました。やはり60分という試験時間はあまりにも短すぎますね。

 

とりあえず書きたいことは書けたので、寝ることにします。

それでは、ごきげんよう

33|3択目への配慮

お久しぶりです。ななふくです。

部活関係や同時多発的に出されたレポートで本当に忙しく、バタバタしてまともに眠れぬ期間も終わり、少し落ち着いた気持ちでこの文章を書いています。

今回もまた「この手の話題」です。もう飽きたわ!と思った方、申し訳ありませんが本来こういうブログでもあるので今回もしばし付き合って下されば幸いです。

 

というわけで近況報告から。

昨年末より自らのジェンダーについて向き合うことになったのを機に、3回生でありながら基幹(だいたい1回生向け)のジェンダー論の授業を大まじめに受けることにしました。毎回出席のミニットペーパーにこのように感想文として思ったままのことを書き連ねて提出するという害悪じみた行動をしています。

 

 

さて、ここで本題に入りますが、先日書いた「おっぺしゃん」の記事を思い出して下さい。

 

14.hatenablog.jp

 

これです。これと似たような状況にまたまたバッティングしました。それは高エネルギー加速器研究機構(KEK)主催の「サマーチャレンジ」なるものに応募したときの話です。実は前々から(去年の7月に行われた研究室見学のあたり)興味はあり、今年度分の募集が始まったため興味本位で応募しようとしたところ、

 

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1:応募画面

知 っ て た

 

まあそうだろうとは思いましたよ。前例があるのかないのか正直わからないのですが仕方ないとは思うんですけどね。

まさか性別が理由で落とされたりしないよね…さすがにね……まあどうせ受からないだろうけど…と思いつつとりあえず身体の性別で応募しました。

ひと月後、驚いたことに選考通過のメールが届きました……!!まさかとは思いましたよ、ええ。

 

さて、選考通過と同時に受け取った最終応募書類を提出する段階に。ここにも性別欄はあったのですが、自由記述だったため、

 

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2:最終応募書類

こう書きました。まあダメもとで出したのですが。

 

ところがこの件に関しては特に質問されることもなくあっさりと受理されました。

頭の中によぎったのは次の3つ。

  1. 運営がまともに見てないかも
  2. あるいはめんどくさいから関わらんとこって思われたかしら
  3. あ、こいつふざけてるなって思われてたらやだな

これまでも部活の合宿などで自らの性をオープンにしていなかったとき、「24時間ずっと男性を演じなければならない」という軽い違和感のようなものを感じた都合上、1.の場合だったら個人的にまずい予感もしたので、別件で届いた参加登録フォームにおいて、自己紹介に性別不定の旨を記入し、運営への質問欄に以下のような要望を入力しました。

 

参加応募時および共同利用者支援システム等、性別を男女2択で選ばざるをえないものに関しては戸籍および学籍に基づき「男性」としましたが、参加申請書にて性別「不定」として提出いたしました通り、私の性自認は不安定で、男性とも女性ともつかない状態になることがほとんどです(いわゆる「Xジェンダー」の「不定性」と呼ばれるものです)

これまで男性として扱われているのに慣れているため部屋割り等性別のかかわる事項に関して私個人としては特別な配慮は必要ありませんが、そういう人もいるという点を念頭に入れて頂ければ幸いに存じます。

よろしくお願いいたします。

 

これを書いたとき、ずっと自分はわがままを言っているのではないかとか、単純に性別不定をネタにしたいだけなんじゃないかとか思ったりはしたのですが、少なくとも始めからオープンにしておけば気が楽だという思いもあり、特別扱いしなくてもいいからわかって欲しいという意味合いで追伸的に書きました。以前にも記事で書いたように、性自認がほぼ女性になることもあります。最近は特に不安定さが顕著で、身体の性に強い違和感を覚える日がここ1週間で2回もあったため、そのような状況で生活していくのもなかなか厳しいものがあるという思いもありました。とはいえ、ここでの「配慮」は部屋トイレお風呂を独り占めといった「優遇」にもつながりかねないとも思ったので、さすがにここまでの特別な配慮は必要ないとしましたが…

 

そう思った矢先、運営から次のようなメールが届きました。

 

月夜野 華澄 様(私の仮名とします)

 

サマーチャレンジ事務局 佐藤(運営代表の方の仮名とします)と申します。

参加学生情報のご登録ありがとうございました。

 

早速ですが、お聞かせいただきたいことがあります。

性別不定とお知らせいただき、

特別な配慮は不要とのご連絡をいただきました。

 

そこで、

●共同利用宿舎はバス・トイレ無しの部屋となり、バス・トイレは共通となります。

部屋割りは、ユーザーズオフィスという宿舎担当部署の方が、行います。

もし、必要なことや不安なことがありましたら、お知らせください。

こちらから、ユーザーズオフィスに希望を伝えます。

 

●全員の自己紹介文は、顔写真と共にサマーチャレンジの共有スペースに期間中掲示します。

月夜野さんの自己紹介文面は、そのまま掲載しても問題ないでしょうか?

 

(中略)

 

月夜野さんご自身、自覚をもって学生生活を送っていらっしゃるとおみうけいたしますので、

特に心配はないと思いますが、もし不都合や必要なことがありましたら、遠慮なくご連絡ください。

  

※都合のよい時に、佐藤までお電話ください。よろしくお願いします。

 

涙が出ました。この時点でまさかここまで配慮していただけるとは思ってもいませんでした。少し前までどうせ相手にされないだろうとか思ってた自分をぶん殴ってやりたい気分です。世の中捨てたものではないですね。近日中に運営担当の佐藤様と詳細なお話をしたいと思っております。

 

おそらく大多数の人は2択の外にいる人の存在を意識しない人だと思います。応募フォームと共同利用者申請システムの性別欄が2択しか用意されていないのはそのよい例でしょう。しかし、今回要望を送ってみて2択の外にいる人に関してここまで親身にとりあってくださる方もいるのだと身をもって知ることになりました。本当に感動しているとともに、当事者やその身近な人、あるいはジェンダーについて興味のある人でない限りこのような2択の外にいる人についてなどまともに考えていないだろうというひねくれた考えがたたき直されました。

 

今回の話は以上です。なんやかんやで2時間以上考えながら書いていましたが、ツイート数にすると20ツイートをフルに使っても足りなくなるほどになってしまいました…!かなりグダグダになりましたが、ここまでおつきあい下さった皆様、ありがとうございました。

近日、この続きに関して後日譚のようなものも書くつもりではあります。そのときはよろしくお願いします。

それでは、ごきげんよう

62|当事者の見る世界

以前、この記事を見たのに加え、何やかんやで発言したい欲が高まったので記事にしてみた。

 

@qoo_11さんのツイート: https://twitter.com/qoo_11/status/992736200946434048?s=09

 

前にも言ったように、私はLでもGでもBでも、厳密にTでもないが、性自認が不安定であるという特性があり、いわゆる性的マイノリティに分類される。

普段は30%(7割男性)~50%(中性)~80%(8割女性)くらいの性自認で揺れ動くことが多いが、しばしばそれを外れることもある。オスの身体であるため普段は男子学生として生活することが多いが、85%を超えるとそうもいかなくなる。違和感しか感じない。要はトランスジェンダーに近い状態になるのだ。

昨年の12月28日のことである。この日は所用で大阪に来ていたのだが、この日の性自認は異常だった。94%。これを前提として考えて欲しい。

非難を承知で言う。朝6時の御堂筋線に梅田から乗り込んだ。何も違和感はなかった。そこは女性専用車両だった。

降りる予定だった天王寺の直前で少し男性人格が優位になったのだろう、ここでようやくおかしなことに気づいた。

間違えて乗ったという感覚はなかった。自然な流れで、あたかも当然のようにである。もはやそこには身体の性の自認さえほとんどなかった。

同日、心斎橋のアメリカ村にも寄った。何もすることなくぶらぶら歩いていたら、キャッチがこう声をかけてきた。

 

「そこの『お兄さん』、寄って行きませんか?」

 

後ろを振り向いた。誰もいない。そしてこの『お兄さん』が私の事だと知った瞬間、猛烈な違和感となんとも言い表せない感情に襲われた。この時点の性自認も90%超えである。こんな感覚に襲われたのは初めてであった。

 

すべてのトランスジェンダーがこのような思いをしているのかと聞かれれば、必ずしもそうだとは言いきれない。当然といえば当然である。しかし、きっと似たような、あるいはそれ以上のつらい思いをする人も多いと思う。

 

そんな中で例が上がるのは冒頭で述べたトイレの問題。幸いなことに(?)この日は何故か夕方に男女兼用のトイレの付いたバスに乗り込むまでトイレにお世話になることはなかったが、もしこのような状況下でトイレを使うことになったら……。

先ほども述べたように、猛烈な違和感に襲われるため、身体の性別に合わせた行動はまずできない。かといって逆の選択をすると面倒なことになる(なぜか朝の御堂筋線の一件ではこのようなことにならなかったのが救いである)。では間を作ればいいという発想になるのだが、少し考えて欲しい。

 

現実の問題としてら少数派は迫害される。少なくとも、「こうすると浮く」とか「同じじゃないといじめられる」などといった考えを持つ人がほとんどだと思う。

性的マイノリティは特に迫害されることが多く、無意識のうちに生理的な嫌悪感を抱く人も多いのが現実である。性的マジョリティにとっては「意味がわからない」世界だからであろう。

今でさえその話に関してはオープンだが、自分が性的マイノリティの立場にあることを確信したのが昨年の11月頃で、その日を含め1ヶ月か2ヶ月は誰にも言えない時期があった。なけなしの友人を失うかもしれない、大学にいられなくなるほどの迫害を受けるかもしれない、といった恐怖感があったのだと思う。

しかし、私のようにオープンになれる人が全てでは当然、ない。直前に言ったような恐怖感に限らず、何らかの理由でオープンにできない人がほとんどだと思う。厳しい言い方にはなるが、その程度は言われなくても、少し考えるだけで気づいて欲しかったというのが正直なところである。

 

以上が私の実体験をもとに、私の立場から述べた意見である。実際、私の大学や近くの地下鉄駅では、多機能トイレを誰でも使えるトイレとして解放していることがある。現に、性自認が80%を超えたときには私も使うことがあるのだが、性的マイノリティ用のトイレとしての扱いにするより数万倍使いやすい。この対応が当たり前になって欲しいと切に願う。

59|おっぺしゃん

今日はおっぺしゃんに行ってきた。そのたびに気になるもの、

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1:アンケート用紙

これである。

選択肢が極端だったりベクトルがおかしかったりする(伝われ)など、突っ込みどころが多いのだが、やはりこのブログの趣旨として突っ込むべき所はやはり右上の性別欄だろう。

過激派なので「その他」の選択肢がないものは無記入で通したりすることがあるが、今回は「いずれかに○をつける」形式ではなくこのように人数を書く回答形式なので、大喜利がてら少し考えてみることにした。

まずはこちら。

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2:身体の性別(sex)に合わせる

いやしかし、高々アンケートごとき(失礼)に身体の性別の概念を持ち込むのって何か違くないですか。どこがおかしいかっていうか病院の問診票でもないのにっていう感じ(伝われ)、いやそもそもどちらかといえば少し女性寄りの性自認なのでなんとも言えぬしあああああああああ(ここでフリーズする)

ならば、次はどうか。

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3:性自認(gender)に近いものに合わせる

確かに少しは近づいた・・・のだが、何か違う。いやそもそもアンケートにおける性別って、どの概念を求めているのかわからないんですよ本当に。アンケートをとって統計をとりたいっていう時にはたして顧客の「身体の性別」の情報を大まじめに求めているのか、あるいは「性自認」の多様性を認めて実際の「身体の性別」の統計からズレた値を許容していいのかどうか、いろいろ考えるとやはりどう答えたらいいのかわからなくなるんですよね。

そこで、こうしてみる。

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4:人数の情報だけ書く

あるいは、思い切って

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5:「不定」あるいは「他」に訂正する

なんてこともできる。もしかすると次回以降性別欄として「その他」が増えていたり、あるいは単に人数だけを答えさせる形式に変わっていたりするかもしれない。それはワンチャンある。

では、この答えはどうか。

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6:「重ね合わせ」であることを数字で表した

私は男人格と女人格の重ね合わせだから、半分ずつだよね、という考え。これはアリなのだろうか。まあナシなんでしょうけど。

また、さらには

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7:性自認の割合をそのまま表した

・・・などということもできなくはない(なんだよ0.41人って)。しかし、当然と言えば当然なのだがこれが(今の)私の正確な性別に最も近いものなのだ。だが、統計を取る側としては「は?」となるだけである。難しい話ですね。

というわけで散々言ってきたことではあるが、性別を2つに分けてしまうのはいささか無理があるといえる。私のようにどのように答えるか迷う人は必ず出てくるはずであるからだ(現に私が困っているのだから)。

まあくだらない話でしたが、少しでも考えるきっかけになれば嬉しいです。ここまでつきあって下さった皆様、ありがとうございました。

それでは、ごきげんよう

 

67|何度目のブログだろうか

はじめまして、TL上の皆さんはこんにちは、ななふくです。

ブログは中2以来7年ぶりです。

某フォロワーの影響で再開した、というのもありますが、実は前々からブログをもう一度やろうという構想はありました。

それは何故なのか、その前に軽く自己紹介します。

まずブログの名称からわかる人はわかると思いますが、私は現在様々な重ね合わせの状態にいます。

主なものひとつめ、学科について。元々私は気象学および地球物理学を学ぶために宇宙地球物理学科へ行こうとしていました。しかし昨年9月に学科配属に失敗し、行きたくもない物理学科に配属が決まりました。正直生き地獄です。やる気を失った私は自棄になってまともに授業を受けずに2年後期で16落単しました。そんな中精神を病んだ私はカウンセリングを受け、そこで地圏環境科学科の研究内容を知りました。今はその学科への転学科をするため、物理学科の3年でありながら必修科目を切って当該学科の2年前期の授業を受けています。つまり、私は物理学科3年であり、地圏環境科学科2年でもあります。転学科に成功したら秋から正式に2年になります。留年です。つらいですが、やりたいことに少しでも近づけるのなら、それでいい気がしてきました。

次にふたつめ、かなり敏感な話になるのですが、私のジェンダーについてです。皆さんは「身体の性」と「性自認(いわゆる心の性)」について、どう考えているのか正直わかりませんが、おそらく私の両者の関係は、ほとんどの読者のものと比べてかなり複雑です。身体の性は男です。身長も178cmあります。しかし性自認はそうではありません。私は学ランを着て力強く腕を振る部活に入っていますが、それがしっくりくるときと、それよりもむしろ派手な振袖に袴を着て、SNOWで友達と自撮りをしたりするのがしっくりくるときとがあります。スイッチ的なものが入る感覚がたまにありますが、一切制御はききません。少なくとも1日単位、下手したら数分単位で揺れます。つまり、大雑把に言えば詰襟男子と袴女子との重ね合わせでもあります。ふだんは部活のジャージやパーカーなど、中性的な格好で生きていますが、自分が一体何者なのかさっぱりわからなくなることもたまにあります。まあどの性自認でも楽しいときは楽しいんですけどね。ちなみに、これからブログの記事タイトルの左側の数字に執筆時の性自認を表していきます。Twitterのものと同様、数字が大きいほど女性寄りとなります。

さて、このふたつに関してはTwitterでもさんざん言ってきましたが、どうしても鬱ツイートをいくつも垂れ流したり、クソまじめなつまらぬ持論を10ツイート以上にわたって連投したりするのでどうしてもタチが悪いですし、フォロワーが減る原因にもなります(まあ合う合わないで淘汰されていく過程とわきまえていますが)。よって、その2点(たまに+α(α>0))については主に字数制限のないこのブログにぶちまけたいという構想のもと、この手の話をするツールとしてはてなブログを選びました。もし興味があればフォロー(?)するなりブックマークしたりするなどお願いします。

URLは簡単に覚えられるよう(覚える人なんていないか)とりあえずシンプルにしました。14.hatenablog.jp (じゅうよんドットはてなブログドットジェーピー)です。14に特に意味はありませんが、ななふくの「なな」を倍にしたと考えてもらえればいいです。どうでもいいですね。

以上、酒に酔った勢いで書いた文章でお見苦しいところはあると思いますが、どうぞよろしくお願いします。また何か以上2点に絡むようなネタがあれば、大真面目に執筆したいのでその時にまたお会いしましょう。

それでは、ごきげんよう